Reincarnation of Starry-Chant: Liner notes

Reincarnation of Starry-Chant

このアルバムについて


(23.05.01)主に導入とあとがきをすこし加筆修正
nil-Glassの4thミニアルバムになります。改めて説明するとnil-Glassは空華オキさんがボーカルとバイオリン、自分が作曲その他もろもろを担当してるロック、ポップユニット(ゆるふわ概念)になります。ちなみにSounds Cocktailは自分がイベントに出展するときのサークル的な位置づけです。

さて、今作のアルバムテーマは「再生」になります。今作はTr.6で久遠真雪さんに歌詞を頂いたり、Tr.2でming-ziさんとオキさんのダブルボーカルの曲を書かせていただいたり、Tr4,5でらずりさんと作曲編曲交換企画をしたり、ジャケットイラストを千さんに描いていただいたりと、素敵なゲストの方々にお力添えいただいた大変豪華な内容になっていると思います。

バタコさんこと「Butterfly Corsage」、ジャムおじさんこと「Judgment moon & Gimcrack sun」、アンパンマンこと「Unpaged Magical Night」と続いてきた略称シリーズですが、今作はアンパンマンを離れて「リカちゃん」です。テーマが再生なのでRe-何とかになりそう→リカちゃん→Reincarnationからの「ちゃん」が着きそうな単語を探して今作のタイトルになりました。

空華オキさんの「Reincarnation of Starry-Chant」紹介ページ
https://karahanaoki.com/rica/
オキさんライナーノーツ:https://karahanaoki.com/rica_ln/
久遠真雪さんによる2023年春M3参加情報(「Reincarnation of Starry-Chant」をご紹介いただいています):
https://https://mayuki-k.fanbox.cc/posts/5671975
らずりさんのTr4,Tr5ライナーノーツ: https://lazward.mints.ne.jp/RoSC_isrz.html
千さんのイラスト制作話: Reincarnation of Starry-Chant制作の思い出 | 茶色工房。

それでは以下ライナーノーツをお楽しみください!!

1. Eclipse Revenge

今作の一曲目はアップテンポな変拍子ロックです。いきなり五拍子から入るリカちゃん...。

もともとはNEOKET3向けに作ったインスト曲で、人間が歌うことを全く考えていませんでした。イベント合わせでインストを作ろうとして開会当日にちゃぶ台返しして深夜の二時間半DTMで作った曲です。(おかしいな...)
さて、そんな曰くつきの曲ですが、オキさんが気に入ってくださり「歌にしないの?」という流れになり、改めてフルコーラスアレンジすることになりました。

元のインスト版は現在のバージョンのイントロとサビで構成されたバージョンです。跳躍フレーズとかブレス無しの窒息フレーズとか16分フレーズのパレードでしたが、普通にブレス入れとキー調整した程度でオキさんに歌ってもらっています。でもそんな5拍子の曲が素直であるはずもなく、オキさんはAメロわからない...とずっと言っていました(土下座)、が最後には艶やかに歌い上げていただいているので流石だなあ...と思います。
曲のタイトルはジャムおじさんの一曲目「The Lunar Night」で世界を滅ぼそうとした月に抗おうとする何か、位の感じでインスト版からこのタイトルを付けてました。月蝕復讐。 オキさんには、この意図を踏襲して頂き「美しさで人々を惑わしダメにする月に惑わされないぞ」と再起を誓う詞を頂きました。こちらはオキさんがライナーノーツで詳しく語ってくれると思います。 いちいちフレーズが格好いい歌詞なんですが、個人的に一番刺さったのは「世界を裏返すその胸の埋み火を」かな...

ちなみに、だいたいオキさん作詞に向き合いすぎて難産になるので、何かヒントになればいいなあと思ってお試しで諸々の大きな文脈とかガン無視で30分くらいで作詞してみてました(脳内で浮かんだ単語をぽこぽこ入れていく方式で、AIが作詞をしてる気分になった)。折角なのでちょっと載せておきます。

Day break 再会の夢 存在の中に 航海は続く
崩れ行く世界で 限りある願いを照らすよ
揺らめく 強さを 見下した罪を問う

忘れかけてた約束 その魂に宿して

透明な砂を撒く 変わりゆく残像

描いて願う世界は いつも 届かないこの手を
振り切って探したその結末を
いつかは忘れるだろう僕らが 手に入れた最後を
迎えては想いを繋ぐ明日へ

隠してきた傷は 目を背けてきた現実
逃げるよりたやすく 目を閉じてごろごろしよ

忘れかけてた約束 その魂に宿して

透明な砂を撒く 変わりゆく残像

描いて願う世界は いつも 届かないこの手を
振り切って探したその結末を
いつかは忘れるだろう僕らが 手に入れた最後を
迎えては想いを繋ぐ明日へ

朽ち果てる未来 どんな姿でも暗闇でもたった一つ間違わないで
どうか いつまでも めぐる命よ


何となくオキさんの歌詞にもほんの少し面影があるようなないような...???ちょっとあの子の姿が見えるような気がしないでもないですが

アレンジは、ディストーションサウンドにピアノをのせるアレンジ~バグパイプでちょっとエスニックみを添えて~、という感じです。一番と二番のサビでコード進行を変えてみたり、間奏バグパイプでエキゾチックなフレーズに挑戦してみたり、間奏ギターソロもちょっと速弾き成分入れてみたり、と色々聴きどころあると思うので堪能していただけるといいなあ、と思います!

2. 彷徨の地平

二曲目「彷徨の地平」はming-ziさんをお迎えしてのダブルボーカル曲になります。前回のM3にてnil-Glassでming-ziさん主催の「HITOKU COMPILATION」に参加させて頂いたのですが、その後ming-ziさんからの選べるお礼項目に「技術提供」があり、「これは次回作にお呼びしていいのでは...?」とオキさんとも意見が一致しまして、快諾いただきコラボレーションが実現する運びとなりました!(ちなみに、ming-ziさんには一度コラボさせていただいて「No Fortune Day」という曲を歌っていただいてます!)

曲の方向性については、前作アンパンマンのクロスフェード公開時にming-ziさんより、オキさんにはジプシー系、ヴァイキング系も合いそうとのコメントを頂いてたのもあり、ジプシー系方面で制作することにしました。ほぼ全編バイオリンをオキさんに弾いていただき(オキさんトレモロ行けますー??って言ってイントロで弾かせました...)後はアコギでアルペジオ(例によってレコーディング大変パートでした。にんげんって何で呼吸するんだろう)弾いて旅情感を出すように制作してました。

Cメロではオキさんに「ming-ziさんに超低音か超高音うたわせようぜ(わるいかお)」と唆されたので、ming-ziさんソロ低音パートがインストールされましたがここもゾクッとするような重みが出ているパートかと思います!

さて、この曲で語るに外せないところは導入の多重コーラスかと思います。本編作りながら、コーラスソロみたいなところからイントロ入りたいなと思って、でも多重コーラス書いたこともないので試しに音符並べたのをちゃぶ台返ししながらうんうんうなった後、ming-ziさんが前回出していた「地獄」の楽譜を参考にさせていただいてました。最初は四パートを一人二パートに分けてそれぞれ一本ずつのつもりだったのですが、ming-ziさんのアドバイスもあり、気が付けば各パート一人二本ずつ当初の4倍の計16本の音源を頂きまして、「多重コーラスミックスわからん」と贅沢な頭の抱え方をしながらもバイオリンもログインしまして、非常に豪華な音源になったのではないかと思います! なお、イントロ部の歌詞についてもming-ziさんに考えていただいてます(これは頭が上がらないnil-Glass...)

さて、本編の歌詞は自分が担当しました。テーマは「創作シュラバを旅になぞらえる」で再生要素は「シュラバが終わったら次のシュラバが始まる」というシュラバ再生の歌詞になっています。別名「シュラバの唄」。ダブルボーカルなので何となくming-ziさんが旅人のオキさんがねこ、という配役?にしてます。ねこ(オキさんパート)の「どうして人は傷つきながら茨の道を行くの...???」(ごろごろしないの...???)に万感の思いを込めつつ...
ワンポイントイラストにも旅人とねこの旅の様子が描かれたイラストを千さんに描いていただいてます!

ming-ziさん、オキさん、お二人のダブルボーカルによるハモリ、掛け合い、そしてオキさんの相変わらず艶やかなバイオリンにより非常に重厚な楽曲に仕上がったかと思うので楽しんでいただけたら嬉しいです!!

3. EndlesX Rexxcarnation

三曲目はV系メタルです。もともとゴシックロック-メタル調の曲もきっとオキさんのボーカルに合いそうかな...と思って計画していたのですが、オキさんよりゴシックロックのとっかかりになるかも...??みたいな感じで「仕方なく罪を犯してしまったけど、輪廻して浄罪して生まれ変わってまた君に会いたい」というアイディアを頂いたのでそのまま採用する運びになりました。ラスサビの歌詞はオキさんからもらったアイディアを割とそのまま使ってます。「果てなく続く輪廻」(Endless Reincarnation)の涯ての浄罪ということで、タイトルは罪(Sin)に消えてもらってます(また次の生で~👋)

この曲、初の試みとしてはセルフ詞先制作をしていました。前作アンパンマンのごろごろっ子のように詞を提供していただいて詞先で作ることはありましたが、自分で曲を作るときは作曲から入るので始めて詞から作った曲になります。(でもあんまりいつもの曲調と変わらないような...???)ちなみに最初は一番だけ作詞して一旦作曲して残り作詞して...という流れでした。

この曲も作詞しまして、前述のとおりなんかやっちゃって罪を抱えて抱えた業は何をやっても消えないよー、という歌詞です。一曲目のEclipse Revengeが月の誘惑に負けず再起を誓う曲なのに対して、こちらは二番の「月の明るいこんな夜は~」で負けちゃってる感じのバッドエンドですね!

ちなみに「なんかやっちゃった」の部分、もともとはちょっと過ちを犯して代わりに「君」が庇って犠牲になった、くらいのストーリーを思い浮かべてたのですが、千さんのイラストの子が完全に殺意全開で来てますね!(とてもよい...)「ごめんね、ごめんね...」といいながら、仕方なく刺しちゃった、そんな感じの病んじゃったストーリーがきっと展開されてたのかも...(皆様の二次創作をお待ちしております(笑))

作編曲側は曲調をメタルに寄せた以外は割と自分では素直なアレンジになっているのでは無いかなと思います。イメージ的にはもう少しシンフォニックさを出したかったけどもうちょっとV系っぽい印象になった感じですね。オルガンでちょっとゴシックぽさを出しつつ、間奏とサビではオキさんバイオリンも弾いていただいてます。サビで弾いていただいたバイオリンで絶妙にもの悲しさが演出されているかと思います!

レコーディングは間奏ギターソロ弾くのが普通に楽しかったですね。前奏に出てくるオルタネイトの16分フレーズもいい感じに弾けたんじゃないかなと思います。 ちなみにベースはピッキングで弾いています。

...正直ソロよりもブリッジミュートしながら16分刻むバッキングのほうが大変でした...楽器練習しようね...

4. イーサラーザ

さてさて、四曲目は今作の癒し枠、皆様お待ちかね(?)のイーサラーザです!この曲は5曲目の双花祈譚とあわせて、よくオキさんとコラボしているらずりさんとの交換作編曲企画ということで、こちらの曲は自分がワンコーラス作曲し、らずりさんが作詞編曲ミックスをされるという形で生まれた楽曲になります。

さて、ふたを開けてみればひと冬の思い出ハートフルストーリーな楽曲なのですが、語ることはたくさんありますね!

まず作曲ですが...

なんでこの人七拍子投げたんでしょうね????

いや、なんかオキさんも「らずりさんこんわくさせようぜ」みたいなこと言ってるし、らずりさんもちょいちょい変拍子やってるし、もうEclipse Revengeで癖の強い方にアルバムシフトしちゃってるし...このおろかラーザ、ちょっと血迷ったとしか思えないですね…

そんなこんなでしたが、流石はらずりさんで、哀愁漂う感じでばっちり打ち返して下さってます。なお、最初の歌詞無しワンコーラスの段階では卒業ソングのような印象でした。そして…

「イーサラーザ!!」

と謎の鳴き声とともに生まれた謎の生命体「イーサラーザ」が爆誕したのでしたとさ…



さて、イーサラーザの生態については、歌詞の中では、
+「イーサラーザ」しかしゃべらない(ポケモンの鳴き声っぽいイメージ??)
+ 冬の間しかいない(春になると消えちゃう)
+ 女の子と仲良くなる
位しかわからないためリカちゃん制作陣界隈で二次創作が流行っているのですが二次創作書き始めるとちょっとライナーノーツ長くなりすぎるので...

この曲、もともとらずりさんと打合せしてた段階で「自分の歌パートあり」「オキさんと自分でバイオリンパート二重奏」という構想が立ってまして、オキさんの裏でにぎやかしに歌うくらいならまあいいか...??と思っていたんですが、フルコーラスが飛んできて

「あれ?歌のソロパート多くない??????(大困惑)」

当初企まれていた造語パートもばっちりハモリ付きのソロで組み込まれて(オキさんは「また次の冬で~👋」と歌って消える始末)結構がっつりうたわされることになりました。ちゃんとクレジットにVocalで入ったよ、やったね!!!
まあ、以前は自分でも歌ってたりしたんですが、それは自分で作った曲はだいたい歌物想定で作ってて、形にするには自分で歌うのが結局早かったという若干消極的な理由だったわけでして…
そんなこんなでレコーディングに望んだのですが、レコーディング前に千さんからイラスト頂いてて、丸っこいもふもふしたビジュアルを頂いてたので、そのイメージに合いそうなもの...と思いながらピーターラビットの映画の予告編を眺めて役のイメージを固めたりしていました。二回くらい録り直しつつも実際歌として成立させるのが精一杯だった気もしますが...らずりさんがばっちり整えてくださったので多分大丈夫かと思います(笑)

楽器隊についてはバイオリンは結局手が回らなさそうで(そもそも音は出せるけどそんな情緒たっぷりに弾けるほどでもないので)オキさん二重奏になりました。ここは流石のらずりさんオキさんコンビというべきか、らずりさんのどことなくファンタジー味のあるフレーズをオキさんが情緒たっぷり弾きこなしているので是非堪能していただけたらと思いますー!自分はベースとアコギを後ろでちょこちょこ弾いてますー!(折角ならともともと一本のアコギパートにバッキングとアルペジオと入れてミックスの仕事を増やした人)

ちなみに、ねこのぬいぐるみを撮ったのをアイコンにしてるんですが、それがあざらしに見える(でもどこからどうみてもねこだよ!!)とのことでちょくちょくあざらしと呼ばれてるんですが若干伏線になってたりなってなかったりするらしい????

5. 双花祈譚

5曲目は姉妹の中華ファンタジー曲、「双花祈譚」です!こちらはらずりさん作曲のワンコーラスを自分が編曲、オキさんが作詞する運びで制作されました。

らずりさんから頂いた原曲はピアノで3拍子調の民族調を感じさせる楽曲でした。 正直なところ最初はらずりさんが描かれないバンド編成系のアレンジにするだけでも、色々雰囲気変わって面白くなるのでは?と思って、ギターとベースとドラムとを入れてのアレンジを施していました。この辺では途中スラップを入れたり、サビを2ビート調にしたり、サビのギターフレーズもアルペジオ調にしたりしたところが遊び心といったところでしょうか。

この時点でイントロと間奏にギターソロを入れていたのですが、らずりさんの書くボーカルラインに合うかなと思ってペンタで構成されたフレーズにしてたんですよね。その部分にオリエンタル味を感じ取ったオキさんが作詞で中華ファンタジーを意識したストーリーを書いて、千さんがそこで漢服の姉妹のイラストを描いてくださって。丁度このあたりで何かもう少しアレンジ足せないかなと思ってたところにこのイラストが入ってきて、これはもっと中華の雰囲気出さないとだめなのでは???となり手元にあった中華っぽい楽器音源を引っ張ってきて(ここは残念ながら中国の楽器ではないのですが...)アレンジを加える運びとなりました。(ちなみにこの方針を決めてから参考に女子十二楽坊を聴いてました)

1-2番間奏のバイオリンもこの時に追加されてまして、ここもオリエンタルな雰囲気のフレーズを描いていたのですが、ここはもうオキさんが「宮廷音楽」とでもいうようなバイオリンを弾いていただいていて、すごく雅な雰囲気が出ていますのでぜひ集中して聴いていただけたらと思います!

この曲、オキさんの作詞も「双花祈譚」というタイトルもすごく雰囲気が出てまして...歌詞は個人的には「輪廻の最果て」がすごく好きなフレーズなんですが、Eclipse Revengeもそうですがオキさん作詞における目を引く言葉の使い方が随所に出てて、なんというか悠遠を感じさせる歌詞になっていると思います。 歌も姉と妹二人の歌い分けや、「突き立てよう」に込められた万感の思いなど非常に感情の込められた歌を頂いていてとても素敵なんですよね...。ボーカルラインは目まぐるしく上下動するので歌うの大変そうだなー(対岸)と思いながら見てました(笑)

化学反応がバリバリに働いた創作リレー曲、是非是非お楽しみいただけたら!

6. 揺り籠の祈り

アルバムのラストを飾るのは「揺り籠の祈り」です。この曲はバタコさんから作詞でお世話になっている久遠真雪さんに詞先で歌詞を頂いて制作した曲で、アルバムのトリですが制作時期はこのアルバムで一番早い曲になります。前回のごろごろ...じゃなかった「夢みるエトランジェ」の時に詞先で曲を作りたいとの要望にお答えいただき、真雪さんに新たな扉を開いていただいたことに味を占め(?)今回も詞先で歌詞を書いていただいてました。

制作の進みは今回の中ではこの曲が多分一番早かったかと思います。特に作曲までは前回のM3の後に真雪さんに「テーマ再生で歌詞をお願いします」と打診し、およそ二日ほどで上がってきて、折角なので「こちらも時空をゆがめるぞ」と意気込んで仮ボーカル、ピアノ、ベース、ドラムまで入れたラフを一日で返したりしてました。(でもソロを完成させたのはだいぶ先になった気がする...)

さて、真雪さんに頂いた歌詞は、我々は「テラちゃん」と愛称をつけていたのですが、まさに「母なる星」を体現したような歌詞なんですよね。歌詞を頂いた段階でタイトル案もいくつかいただいていたのですが、星の母性的なものを表すなら揺り籠かな、となり、その揺籃感をだすなら三拍子かな、という流れで歌詞に合わせて曲を組み立てていきました。

アレンジについては、「何もないところから時が立つにつれて色々なものが生まれ萌え出づる」というイメージから、バタコさんおよび主題歌コンピ収録の「鼓動」と同じく「一番ピアノだけでそこからにぎやかになる」というアレンジになっています。(単純ににぎやかになるアレンジが好きなのも否定はしませんが...)自分で1からかくとやはりこんな曲はかけない気がするので、夢みるエトランジェもそうですが、すごく歌詞に引っ張ってもらったなーと思う一曲です。

さて、この曲、歌詞に引っ張られるままイメージ思い浮かぶまま出したいと思う表現を好き勝手書いたんですが、Bメロでぴょこっと転調したり(サビに戻るときの転調がいい感じにまた盛り上げてくれてるとは思うのですが)、気が付いたら2オクターブ近い音域になってたり、鼓動方式(一番ピアノだけ)なので前半余り助けがなかったり、締めにリタルダンド(テンポを落とす表現)が入ったりと気づけば難易度高い楽曲になった気もします。そんな楽曲なのですが、オキさんには(何か色々文句を言われているような気もしますが(笑))一番ピアノだけに合わせて歌い方や、Bメロからサビに入るところの盛り上がり、サビの「~風よ」のおおらかに呼びかけるような表現など、表情豊かに歌い上げていただいています!ラストの「時の架け橋」のフレーズはこのアルバムを締めるのにふさわしい艶やかさかと思います。

残りの5曲でどれだけ好き勝手しても上手く締めてくれるだろうという信頼のある、素敵な曲に仕上がったと思います!

おわりに

M3当日午前2時になっても結局ライナーノーツ書き終わってないの、学習してないですね...

楽曲内ではあまり語れなかったですが千さんに描いていただいた各曲のワンポイントイラストが「ワンポイントとは??」となる位素敵なイラストで、クロスフェードの制作時にもなるべくいい感じに見せたいなと、EndlesX Rexxcarnationでのやっちゃった感、イーサラーザの導入で春になるとイーサラーザが消えてく演出、揺り籠の祈りで芽がちょっと光るところなど、色々仕込んでいました。
ジャケットイラストも、揺り籠の祈りのイメージで描いていただき、優しく再生の芽を見守るようなイラストを描いていただきました!(この子の愛称もリカちゃんになっています)夜空の星といい芽から放たれる輝きといい光の表現がすごく綺麗なんですよね...。ちなみにジャケット元絵はだいぶ広く描いていただいていて、ドMトリミング(参考:千さんのドMトリミング被害者の会)がなされております(でもおかげさまでクロスフェードで潤沢に夜空を使わせていただきました笑)(ジャケットデザインが上がってきた時出張中でUMPCしかもってなくて「早く帰って大画面で見たい!!!」となってました)
そしてオキさんが各曲のイメージイラストを十二分に生かす形でジャケットデザインをして、盤面も銀板を活かしてすごく煌びやかな仕上がりになっております!このお二人の相乗効果、すさまじいのでは...???

多くのゲストをお迎えし、様々な創作化学反応の末に完成した本作品を是非お楽しみいただけたらということで、このへんで筆をおきたいと思います(眠い...ごろごろしたい...)